早川町というところ


地図・山・3D-CG
 山梨県南巨摩郡早川町は『日本の屋根』と呼ばれる南アルプス白根山系と櫛形山系に囲まれた山間の町です。東西に18km、南北に37km、総面積は約370km2という広大な町ですが、その内96%は山地で、広さとは裏腹に人口は2000人足らず。人口推移予測によれば、20年後にはさらに半分以下になってしまうとも言われている過疎の町です。

 しかしこの町には、糖尿病や婦人病に特に効果が知られる西山・奈良田温泉郷や、国内でも有数の硯の産地である雨畑、昔ながらの板葺き屋根の建築が今に残る重要伝統的建造物群保存地区指定の赤沢宿など、興味深い地域が数多くあり、また毎年全国から数万人の人が集まる山菜祭や紅葉とそば祭などの行事や、山村留学や特別町民制度など、地域活性のための面白い取り組みも行われています。


山梨県早川町データと雑学で遊ぼう「都道府県市区町村」より)
人口 : 1,592人(2003年10月1日推計人口)
面積 : 369.86km2(2003年4月1日「全国都道府県市区町村別面積調」)
人口密度 : 4.30人/km2

2000人のホームページ

 「2000人のホームページ」は、早川町民全員の生活や生き様を顔の見える形で紹介し、町内外の交流促進を目指す取り組みです。早川町に対するこうした活動は、1996年、地域のシンクタンクとして早川町内に設立された日本上流文化圏研究所と、早稲田大学理工学部建築学科都市計画系後藤春彦研究室の学生らによる共同研究から始まりました。中山間地域からの情報発信をテーマに、山村生活で培われた技術や知恵を、町民全員の紹介という形でまとめようという計画でした。現在では日本上流文化圏研究所の正式な研究事業となり、『地域活性化を目指す町の取り組み』『研究所としての研究活動』『学生たちの研究土壌』という三つの側面を合わせ持った形で進行しています。
 ちなみに企画のネーミングは、計画当初、町の人口が2000人近辺だったことに由来しています(もしかしたら、ブームだった西暦2000年とも掛けていたかもしれません)。が、現在では人口はすでに1600人弱にまで減ってしまいました。より早急な取材が求められています。

 現在この活動は、日本上流文化圏研究所を中心に、さまざまな大学・大学院から集まった大勢の学生や卒業生、また早川町や研究所の活動に興味を持って自主的に参加している人たちが支えています。取材は年におよそ3回。学生が長期休暇の期間を利用して、だいたい1週間〜3週間くらいずつまとめて行われます。スタッフは2、3人でチームを作り、車で各集落に移動して各家庭を訪問します。そして、聞かせて頂いた話にメモを取り、帰ってから各自が文章にまとめます。こうして出来上がった記事を、後日、当事者である町民の方に見て頂き、掲載許可がおりたらホームページとしてWEB上に掲載します。その間、取材スタッフは薬袋の交流促進センターに寝泊まりして、自炊をしながら生活しています。大変な仕事ですが、町民の方々から貴重なお話を聞くのをスタッフは皆、楽しみにしています。


>>もう少しくだけた説明

最近のトピック

2002/12/08 第一回「2000人のホームページを考える会」開催
取材スタッフの礎を築いた早稲田大学理工学部の会議室を借りて、2000人のホームページの今後を論じる会議が開催されました。

雑誌・新聞・TVなど

教材 金の星社 ワクワク!総合学習
「地域・郷土」で総合学習
総合学習シリーズ(小学校の総合学習の時間用教材)地域・郷土編第5巻「地域・郷土の交流とわたしたちの未来」の中で、「ホームページでつなごう 町民の心」と題して取り上げられました。
ネット はてなアンテナ 2003/03/12 「2000人のホームページ」とだけ書かれてリンクが張られてました。
新聞 東京新聞 平成15年2月19日付 「「平成の大合併」に反論 山梨・早川町の全町民紹介ホームページ」と題して紹介されました。
ネット InternetWatch 2003/1/27 やじうまWacthの中で、「ちょっと多め」と題して「人口1,644人の町で「2,000人」?」とツッコまれちゃいました。
ネット デュエどこ 2003. 1. vol 10 制作担当がグッとくるセリフで紹介されてました。
新聞 朝日新聞 平成15年1月26日付 「早川町が「2000人のホームページ」作り 素顔の町民600人登場」と題して紹介されました。
TV YBS山梨放送 2003/1/12
夕方のニュース
2003年取材キャプテン福永と研究員の鞍打のインタビューを交えて取材風景が放映されました。
新聞 高知新聞 平成15年1月9日付 共同通信経由の記事が、「町民全員 HPで紹介」と題して紹介されました。この記事は他にもいくつかの地方紙に掲載されました。
新聞 朝日新聞 平成14年3月11日付 「きらり」で研究員の鞍打と共に紹介されました。
新聞 山梨日日新聞 平成13年12月18日付 「研究成果 全国的な評価」と題して、研究所の取り組みとして紹介されました。
新聞 毎日新聞 平成13年8月29日付 21世紀-山梨の100人」で研究員の鞍打と共に紹介されました。
新聞 読売新聞 平成13年6月16日付 「ネットで「山」越え文化交流」と題して紹介されました。
資料 日本建築学会 農村の方が面白い
田園ワークショップ
日本建築学会農村計画委員会春期学術研究会資料の中で研究所の実験プロジェクトとして取り上げられました。
新聞 山梨日日新聞 平成13年1月23日付 峡南ニュースで「町民180人のHP 印刷し内容紹介」と題して紹介されました。

興味をお持ちなら

 取材に参加してみたいと思ったら、是非ご連絡ください。
 「2000人のホームページ」はみんなで作るページです。いつでも新たな取材スタッフを求めています。

 連絡先: 日本上流文化圏研究所 joryu@town.hayakawa.yamanashi.jp