早川地元学研究

時間軸研究班

趣旨と活動内容

 町内に残された古文書を読む活動をメインに行ってきました。 書かれている内容から当時の生活を想像し、 自分たちの暮らしと比べたり、 見たり聞いたりして知っている町の歴史と照らし合わせたりして、 現在の暮らしとの関わりを常に意識しながら歴史を学んでいます。
 また、平成19年度からは、町内に残る古文書を整理する活動にも着手しました。 地域の資源である古文書を保存・活用するための活動です。

成果

 これまで、薬袋、千須和、新倉、赤沢、京ヶ島、大原野、湯島などに伝わる古文書を読んできました。  早川入りの生業については、早川入りの村には大工が多く、甲府で仕事をしていたこと、大小切税法という甲州独自の課税方法が、江戸時代を通して民衆に広く受け入れられ、明治時代に廃止されそうになった時には反対の訴えが大きかったこと、事業主が山林を買い付けて木を伐採するという大規模な林業が早川を舞台に行われたり早川の住民が関わって事業が進められたりしていたこと、和紙の原材料としてコウゾ・ミツマタを出荷していた河内領(現在の峡南地域)の村々が、一致団結して和紙生産していた市川大門村・西嶋村に対して抗議したことなどが分かりました。  また、古文書の整理に関しては、現在、大原野の区有文書の整理を行っています。作成年月日や作成者、簡単な内容などを目録化することで、記録に残すとともに、今後の活用が可能な形にしています。  年度ごとの詳しい報告は、研究年報をご覧下さい

空間軸研究班

趣旨と活動内容

現在ほとんど使われない昔の道=「古道」に着目し活動してきました。  昔の道はほとんどが山の中を通っています。集落と集落、あるいは里山や畑と集落を結んでいたこうした道には、かつての生活の様子や自然と人間との関わりといった生活文化資源がたくさん埋もれています。こうした資源を掘り起こし把握することが、地域の将来像を見極める際の重要な指針になるはずという考えから、話を聞いたり、実際に現地を訪れたりしてきました。  これらの成果は地図にまとめています

成果

 町内のすべての地区について聞き取りで昔の道を調べました。  地区ごとに特徴があり、西山地区や三里地区では早川下流地域への道ばかりでなく鰍沢・増穂方面への道も多かったこと、井川方面への道も延びていたこと、都川地区や五箇地区、本建地区では、近隣の地区や集落への道が網の目上に張り巡らされ、農道なども多かったこと、硯島地区では静岡方面に道が延びていたことなどがわかりました。また、都川地区や硯島地区では金山関係の道も延びていました。  道を手がかりに、林業、農業、金山採掘、交流・交易、その他様々な山の資源の利用についてもお話を伺い、かつては、こういった道を利用して様々な生業・産業が山の中を舞台に営まれていたことも改めて浮き彫りになりました。  聞き取りで判明した道の中のいくつかは実際に歩いて調査を行いました。その結果、かつての土地利用の様子や昔の道草遊びなど生活文化に関する資源が明らかになったほか、集落や富士山などを望むビューポイントも発見できました。  年度ごとの詳しい報告は、研究年報をご覧下さい(vol.4、6)